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この時季に気を付けたい！外壁・屋根の凍害について

昨年末は”クリスマス最強寒波”に見舞われました
各地で大雪となりましたが、ここ神戸市北区周辺もかなり冷え込みましたね
寒さの厳しい時季だからこそ、ぜひ皆さまには建物の凍害（とうがい）について知っていただきたいと思います

□建物の凍害（とうがい）とは

建物の凍害（とうがい）は、寒冷地域や冷涼な気候で建物が直面する一般的な問題の一つです。凍害は、外部の気温が氷点下になることによって、建物の屋根や外壁・構造に損傷を与える現象です。

以下に、凍害の主な要因と予防策をいくつか示します。

□外壁凍害の主な要因

「凍結と融解による影響」: 氷点下で水が凍ると膨張し、解けると収縮します。これが繰り返される凍結融解サイクルが外壁に悪影響を与えます。

もう少し詳しく説明しますと、外壁に含まれる湿気が凍ると、外壁の損傷が引き起こされます。外壁自体の劣化やの表面塗膜の劣化などによりできた微細なクラック（ひび割れ）でも、そこに進入した霜や雨水などの湿気が凍ると膨張します。
そして外壁表面に爆裂を起こします。この現象が繰り返されることでひび割れの拡大につながり、外壁表面が剥離したり欠落します。
損傷した箇所からはさらに水が進入しやすくなり、劣化を加速させていきます。

外壁を凍害から防ぐためには、ひび割れの補修や塗装による表面塗膜の再形成により、湿気の侵入を抑制することが重要です！

□外壁凍害の予防策

排水設備の確保:
雨水や融雪水の排水が円滑に行われるように、適切な排水設備を確保します。これによって、水が外壁にたまることを防ぎます。
雨樋が劣化していたり破損していて排水が正常にできていない場合は、早急に補修しましょう。
防水対策:
外壁に防水処理を施し、雨水や雪が外壁に浸透するのを防ぎます。
適切な塗料による塗装:
その建物に対して適切な塗料を使用し塗装することで、外壁の表面を保護し、湿気の侵入を抑制し凍害から守ります。
通気性の確保:
外壁に通気層を設けることで、湿気が外壁に蓄積するのを防ぎます。通気層によって外壁の乾燥が促進され、凍害のリスクが軽減されます。

屋根の凍害もまた、寒冷地域や寒冷な気候で特に発生しやすい問題です。以下に、屋根の凍害に関する一般的な情報とその対策を示します。

□屋根凍害の主な要因

凍結と融解による影響: 外壁と同様、凍結融解サイクルが屋根に悪影響を与えます。
屋根材や塗膜の劣化により剥離・ひび割れや欠損があると、屋根に降った雪や雨・霜が凍結と解凍のサイクルを繰り返すことにより、屋根材料や構造にダメージが生じさせる可能性があります。

□屋根凍害の予防策

通気性の確保:
屋根の通気性を確保することで、湿気が逃げやすくなり、凍結によるダメージを軽減できます。
屋根の塗装を行う際には、塗料で雨水などの排水を妨げないように、的確な処置・施工を行うようにします。
適切な塗料による塗装:
適切な塗料を使用し塗装することで、屋根の表面を保護し、湿気の侵入を抑制し凍害から守ります。
屋根材料の選定:
凍害に強い屋根材料を選ぶことが重要です。一部の金属製屋根や特殊なコーティングが凍結に強い場合があります。
雪の除去:
屋根から雪を定期的に除去（雪下ろし）することで、重量負担を軽減し、凍結を防ぎます。ただし、安全に注意して作業する必要があります。

重要なことは・・・

『外壁・屋根の点検』
定期的な点検を行い、損傷や問題がないか確認することが大切です。早期の発見と修理が凍害の被害を軽減するのに役立ちます。
凍害の発生は気候条件や屋根の材料によって異なりますので、地域や建物の仕様に応じて対策を検討することが重要です。また、専門家に相談して、具体的な建物に合った対策を検討することが良いでしょう。

『適切なメンテナンス』
定期的な点検で外壁・屋根の状態を確認し、さらに問題が発生する前に対処することが重要です。専門家のアドバイスなどを参考にしながら適切なメンテナンスで外壁・屋根を健全な状態で保つことで、建物を長持ちさせることができます。

建物の外壁・屋根は季節を繰り返すごとに年月とともに劣化していきます。劣化箇所の凍害を阻止することは難しいので、専門家に相談・適切なメンテナンスで、大切な建物を守りましょう！